2011年12月29日木曜日

仙台市内仮設住宅 結婚式②

12月18日、仙台市内の仮設住宅集会所で、自治会の方主催の結婚式の企画・運営を行いました。


 経緯などの詳細は、「結婚式①」で記載しています。先にそちらをご覧下さい。


会場は仮設住宅集会所です、新郎新婦のご家族、ご友人、そして仮設住宅に入居している方など、集会所いっぱいにご参列されました。

集会所に入りきらない方のために、ビデオで生中継です。ストーブを囲み、多くの方が「おめでたいね」「素敵だね」などの言葉が飛び交う中、明るい雰囲気に包まれていました。

こちらは退場の様子。手づくりのバージンロードの上を、ご参列の皆様からのフラワーシャワーとおめでとうの言葉を浴びながら退場していきます。

そして集会所窓からのブーケトス。ブーケは「まめまめ手仕事プロジェクト」さんの手づくりブーケです。

こちらはお色直し前の記念撮影。新郎のタキシード、新婦のウェディングドレスは「NPO法人全日本ブライダル協会」さんから、ご提供頂きました。

結婚式が終わると披露宴です。集会所前の広場で開催し、自治会の皆さんでご用意して下さいました。

テーブルを彩るのは「キャンドルリンク311」さんの蜜蝋キャンドル。奥に見えるのはご友人の方が作った、地元の海にちなんだウェディングケーキです。

新郎新婦からの言葉では、「あたりまえの生活ができる事のありがたさ」「2人で助け合って生きていく」、新婦両親への「生きていてくれてありがとう」という言葉が伝えられました。

最後は記念撮影、参列した全員で集合写真を撮影(協力:アドフォート

12月という事で寒さを心配していましたが、すばらしい晴天のもと、多くの方々のご協力で本当に温かい結婚式、披露宴を行うことができました。お2人の幸せ、心からお祈りしています。


こちらは、お疲れ様会です。
参加者:新郎新婦、仮設住宅自治会、震災復興地域かわら版みらいん、キャンドルリンク311、仙台市市民活動サポートセンター、オハイエ・プロダクツ(順不同)

仙台市内仮設住宅 結婚式①

12月18日、仙台市内の仮設住宅地で、自治会の方と一緒に結婚式の企画・運営を行いました。報告の前に、経緯をご紹介します。

結婚するのは、仮設住宅に入居していた婚約中の2人。新婦さんは地元出身で海を愛し、新郎さんはこの地域の海が好きになり移住、そして2人が出会ったのは海でした。3月11日、2人は津波の被害に遭いましたが、海や地元への思いは変わらず、この地域で暮らしていく事を決め、仮設住宅に入居したそうです。

それを知った自治会長さんは、仮設住宅、地域に新しい家族が増えた事をお祝いしたいという気持ちと、仮設住宅の方々で一緒に結婚式を作り上げたいという思いがあり、新郎新婦さんもその思いに応え結婚式をしようと決心したそうです。

その後、宮城野区岡田地区で夏祭り岡田西町仮設住宅復興祭を、地域の方と協力して実施していたオハイエ・プロダクツにお話を頂き、結婚するお2人や自治会の方と毎週打ち合わせを行い、「手づくりの結婚式を作りたい」という皆さんの思いを整理し、皆さんと一緒に少しづつ形にしてきました。

おそらく津波被害のあった地域にとって、結婚式というのは今まで以上に大きい意味があると思います。その地域に住めるのかどうか、地域の伝統や地名などをどうやって残すのかという状況の中で、結婚する2人がいる。いずれはその2人の子どもが生まれるかもしれない、その可能性が地域の未来なのではないでしょうか。


それでは結婚式の様子は「結婚式②」をご覧下さい。